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子供の頃に読んでその世界に惹きこまれた「星の王子さま」。
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ある夜、飛行機の操縦士である「ぼく」は、サハラ砂漠に不時着します。1週間分の水しかなく、周囲1000マイル以内には誰も見当たらないような孤独で不安な夜を過ごした「ぼく」は、翌日、1人の少年と出会います。二人は一枚のスケッチをきっかけにお互いの心を通い合わせます。そこで「ぼく」は少年がある小惑星からやってきた王子であることを知ります。王子は「ぼく」に今までのいきさつを語ります。 王子の星は家くらいの大きさで、そこには3つの火山とバオバブの芽と、一輪のバラの花がありました。王子はバラの花を大切に世話していましたが、ある日、このバラの花とけんかをしてしまいました。そのことをきっかけに王子は他の星の世界を見に行くための旅に出ます。 王子は他の小さな惑星をいくつか訪れます。しかし、そこで出会ったのは?・・・ ・自分の対面を保つ事ばかり考えている王様 ・賞賛されることだけを求めているうぬぼれ屋さん ・酒を飲む事を恥じているのにそれを忘れるために酒を飲んでいる人 ・夜空の星の所有権を主張してばかりいる実業家 ・一分ごとにガス灯の点火や消火を行っている点灯夫 ・自分の机を離れた事がないという地理学者 このようなどこか変てこりんな大人ばかりだったのです。 王子は6番目の星で出会った地理学者に勧められ、7番目の星の地球に向かいます。 王子は地球の砂漠に降り立ち、そこでヘビに出会ったり、高い火山を見たり、数千本のバラの群生に出会います。そして、自分の小惑星のバラを愛おしく、特別なものと思っていましたが、ここでもっとたくさんの高い山や、バラの花を目の当たりにして、自分の星や火山、バラは何とありふれてつまらないものであったのかと思い、泣きます。 泣いている王子のところへキツネが現れます。悲しさを紛らわせるために遊んで欲しいと頼む王子にキツネは「仲良くならないと遊べない。仲良くなるっていう事はあるものを他のものとは違い、特別なものだと思うこと、他のものよりもずっと時間をかけ、何かを見るにつけ思い出すようになることだ」と言います。 王子はハッとし、いくら他にたくさんのバラがあろうとも、自分が精一杯世話をし、美しいと思ったバラがやはり自分にとって一番のバラだと悟ります。 キツネと別れる時、王子は自分がキツネと仲良くなっていた事に気づきます。そして、別れを前に「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と思います。しかしキツネは「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなった事は決して無駄なこと、悪い事ではなかった」と王子に伝えます。そして、別れ際に王子は「大切なものは、目に見えない」という「秘密」をキツネから教えられるのです。 飛行機を修理しながら、こんな話を王子から聞いていた「ぼく」はついに水がなくなってしまい、途方に暮れます。「井戸を探しに行こう」という王子に、「ぼく」は砂漠の中で見つかるわけははないと思いながら、ついて行きますが、本当に井戸を発見します。王子と一緒に水を飲みながら「ぼく」は「明日で地球に来てから一年になる」という事を王子に告げられます。 翌日、奇跡的に飛行機が直り、「ぼく」は王子に報せに行きます。 王子はヘビと話をしていましたが、「王子が砂漠にやってきたのは、1年前と星の配置が全く同じ時に、ヘビに噛まれることで、身体を置いて自分の小惑星に帰るためだったのだ。」という事が明かされます。別れを悲しむ「ぼく」に、「自分は自分の星に帰るのだから、きみは夜空を見上げて、その星のどれかの上で、ぼくが笑っていると想像すればいいよ。そうすれば、君は星全部が笑っているように見えるはずだから」と語ります。そして・・・・王子はヘビに噛まれて砂漠に倒れます。 翌日、王子の身体は跡形もなく消えていました。「ぼく」は王子が自分の星に帰れたのだと考え、夜空を見上げます。王子が笑っているのだろうと考える時には、夜空は笑顔で満ちているように見えます。けれど、万が一王子が悲しんでいたらと考えると・・・・夜空全体が涙でいっぱいになっているかのように、「ぼく」には見えるのでした。 |
「星の王子さま」の本 ↓
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アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは1900年 6月29日、フランスのリヨンで5人兄弟の3番目として生まれました。 4歳の時に父を亡くし、母方の保護を受けてサン=モーリス・ド・ルマンとモーリスの古い城館で少年時代を過ごします。 1909年 姉マリー=マドレーヌ、シモーヌ、弟フランソワ、妹ガブリエルと共にル・マンに転居し、父の母校、ノートルダム=ド=サント=クロワ学院に入学します。 1915年 スイスのフリブールにある聖ヨハネ学院に寄宿生として入学します。 1917年 弟フランソワ、死去。海軍兵学校受験準備のためパリへ向かいます。 1920年 美術学校の建築科に入学。 1921年 兵役に召集され、ストラスブールの第2航空連隊に入隊する。その後モロッコのラバトにある第37飛行連隊に転属し、22年までに民間操縦士と空軍操縦士の資格を取ります。 1926年 処女作「飛行家」が雑誌に掲載されます。 また、ラテコエール航空会社に操縦士として採用されます。 1929年 「南方郵便機」出版。アルゼンチンの郵便飛行会社の支配人となります。 1931年 コンスエロ・スンシンと結婚。カサブンランカとポールテチェンヌ間等の郵便輸送に従事。「夜間飛行」が出版され、フェミナ章を受賞。英訳され、映画化されます。 1939年 3月、自動車でドイツを旅行。7月、「人間の土地」出版でアカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞。 1942年 「戦う操縦士」出版。英語版は「アラスへの飛行」で、ベストセラーとなります。 1943年 4月6日、「星の王子さま」出版。 偵察飛行大隊に復帰、サルディニア島アルゲーロ基地に配属されます。 1944年 再び原隊に復帰。7月31日、9回目の出撃で、グルノーブル及びアヌシー方面の高空写真偵察につくが、彼の飛行機はボルゴ基地を出たまま帰りませんでした。 地上に残した彼の最後の言葉は「ドレス・ダウン6号よりコルゲートに、滑走離陸してよろしいか」であったと言われます。 |
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